読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぬるすぺいす遍在

仕事がらみや物書きの勉強したことや、日々雑感

雑多レビュー

もともとツイッターに連投するつもりだったけど、

たっぷりため込んでしまったのでこちらで。

 

【映画】

マスター・アンド・コマンダー
BDレンタル。
監督は「トゥルーマン・ショー」のピーター・ウィアー

飛ばし見をしてしまったため、ほぼ感想書けず。
海戦が見応えアリってことだったのに、肝心のその点があまり見れずに返却してしまった。登場人物がルカ書を引き合いにだしてくるシーンがあって、聖書のことをあまりに知らないなーと思わされた。

マシニスト
DVDレンタル。
主演、クリスチャン・ベール
ガン・カタの人。
彼の30キロ減量の成果を嫌というほど見せつけられるドキュメンタリー。
……ではなく、不眠症の男の不確かな記憶と、たびたび出現する謎の男アイバンの謎を追うスリラー……のはずなんだけれど、そんな筋書は魅力を失い、ベールの極限状態の肉体がすべてをもっていってしまっている。そんな映画。
役作りのために過酷な減量・増量をする俳優ってちょいちょいいるけど、確実に命削ってるよなあ……。

スキャナーズ
DVDレンタル。
クローネンバーグ監督作品。
超能力で人の頭がアレするシーンや、ラストの超能力者どうしの決戦シーンなどは、評判どおりのインパクト。
昔見た「ザ・フライ」の強烈なトラウマがまざまざと蘇る。

キングダム・オブ・ヘブン
BDレンタル。
監督はリドリー・スコット
同系統の作品だと「グラディエーター」が有名かと。
キリスト教において罪とされる自殺によって妻を失った鍛冶屋の男、バリアン。彼はイベリン領主ゴッドフリーから「お前は私の息子だ」などと告白され、十字軍*1への参加を求められる。

しばらくは拒否するもなんやかんやあって最終的には聖地エルサレムへ。エルサレム王にもその実力と人柄を認められ、彼はイスラムの英雄サラディンによる猛攻撃からエルサレムを守り抜くべく、無謀ともいえる戦いに挑むことになる。

以上、ざっくりすぎるあらすじ。
ストーリーがどうこうよりもエルサレムの雰囲気や集団戦闘や籠城戦とかを楽しむ映画かなー。エルサレム王とかサラディンやその部下とかはいいキャラクターしていたように思う。悪役もちゃんと悪役しててよかった。サラディンじゃなくて、十字軍側のね。ルノーとかギーとか。

宇宙戦争
BS放送録画。
スピルバーグ監督作品。
とにかくおっそろしく、ハラハラしたりホッとしたりをジェットコースターのように体感させられる映画。
スピルバーグの真骨頂。
自分が子供のころ見ていた映画って、こういうものだったよなーと思わせられる。
ブリッジ・オブ・スパイ」も観るぞ。
ウェルズとヴェルヌ、元祖SF小説の二大作家、併せて抑えておかないとなーとも思った。

ミュンヘン
DVDレンタル。
こちらもスピルバーグ監督。

こちらもやはり「そうそう映画ってこういうもの」って感じさせてくれる映画。
宇宙戦争」ともども、方向性は違えどハードな内容です。
こちらは史実ネタ。「ミュンヘンオリンピック事件」でググるとWiki先生の解説があります。主観的な記事になっとるっぽいけど。

宇宙戦争」はその名のとおりSFの超有名な古典です。

「インターステラ―」
BDレンタル。
クリストファー・ノーラン監督作品。
ダークナイト」のノーランです。
AI燃え。家族愛とか科学的リアリティとかいろいろ見どころは多いが、とにかくAIが熱い。
「2001年宇宙の旅」へのオマージュがちらほらあるのかな。自分は音楽面でしか気づけなかったけど。ちなみに「2001年~」にもAIとしてHALが出てくるけど、HALの冷徹さとは真逆の熱いハートを持つインターステラーのAIたち。これはこれで「2001年~」をへの一つのアンサーなのかもしれない……?


「第九軍団のワシ」
BS放送録画。
史実ネタ。
ハドリアヌスの長城なんてあったのねー。世界史で扱ってたっけ。ハドリアヌス帝の名前は確か教科書にあった。ローマ帝国五賢帝の一人。版図拡大路線から一転して内政重視路線に切り替えて成功した人*2だったか。

その人なら確かに「ここがローマの果て」なんつって長城つくったりもするわな。いや、劇中でそんなこと言いませんが。というか劇中にはナレーションで名前が触れられる以外に登場しませんが。
主人公のマーカスが脚本レベルであんまりいいキャラクターしてないうえに役者もいまいち魅力が出てないのがアレだが、主人公の叔父や、相棒役のエスカや、スコットランド土着の最強民族の戦士とか、まわりがいいキャラクターしていて楽しい。
キングダム・オブ・ヘブンもそんな感じだったなー。主人公より周りが人間味あふれてていい感じなの。

む、この映画を撮ったケヴィン・マクドナルド監督、「ミュンヘン」の元ネタになったミュンヘンオリンピック事件のドキュメンタリーも撮ってるのか。
偶然につながったな。
「[ブラック・セプテンバー]ミュンヘン・テロ事件の真実」でアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞受賞だそうな。
あと「運命を分けたザイル」。これも聞いたことあるぞ。

「第七の封印」
BS放送録画。
これも史実もの。
モノクロのスウェーデン映画。
暗黒時代と言われる中世ヨーロッパ。黒死病(ペスト)が蔓延し、終末論がそこかしこでささやかれる時代。長き十字軍の遠征からの帰途につき、疲弊しきった騎士のもとに黒いローブを来た死神が現れ、騎士は死神にチェスの勝負を挑む……。
2016年の自分が見ても違和感のない現代的な視座に基づく洗練された展開やセリフに素直に関心。そのなかにときおり古典劇を思わせる演出が挿入されてユーモアとして効いてくる。中世の雰囲気にもあっているし、作品の雰囲気づくりに効果を出している。
タイトルの第七の封印は、まんま聖書。ヨハネ黙示録からの引用。終末論のトーンが支配する映画なので直球なタイトルです。わかりやすくてよし。
哲学的な要素はあるけど考え込まされることはなく、中世の西洋世界の雰囲気を味わえるよい映画でした。


パリ・テキサス
BS放送録画。
超有名作品。超有名監督ヴィム・ヴェンダース
やはり超有名な「ベルリン・天使の詩」のヴィムの撮ったロードムービー。良作であることは見る前から百も承知。
安心してみていられるなー……と思ってたらまさかの事態! いよいよ大詰めってところでいきなり緊急放送になって、映画はそのまま放送中止。
なんとあの熊本地震が発生したときの放送だったのでした。
また借りて見直そう。
そんなわけで見終わるまでは何も言わず。

イミテーション・ゲーム
BDレンタル。
今日見終わったばかり。レンタルショップでも準新作扱いくらいのそこそこ新しい作品なので、この文章が一番需要があるかも。
見ておいて損はないです。さあレンタルショップへ、もしくはダウンロードを。

ぶっちゃけカンバーバッチ見たさ。吹き替えもちゃんと三上哲氏。初見は字幕にしたけど。
ではあるが、この映画の主役であるアラン・チューリングには個人的に現在もっとも興味を持っている対象の一人であったため、資料的な意味でも必見ではあった
エニグマ」、「チューリング・マシン」「チューリング・テスト」でおなじみのアラン。現在、全世界すべての人が、この人の業績の元に生活していると言っていい。
映画としては良作。
物語の始まりである1951年当時、警察が調査に動いたことで見えてきたアランの経歴の謎を追う、というスリラー要素あり、世界一困難な事業に挑む人間たちのドラマ、という面もあり、第二次世界大戦下のイギリスの空気を味わう史実ものの面あり、といろんな要素があるので何かしら楽しめるはず。

あとMI6燃え。ミンギス*3怖い人。この人が話をしだすと、途端に画面から諜報もののにおいがぷんぷんしてくる。まあ暗号解読の話なんだから当然ちゃ当然なんだけど。
個人的には暗号解読機Bombe(作中ではアランに「クリストファー」と名付けられる)が大きな音を立てて駆動し、ずらっと並んだ三色のダイヤル?がグリグリ動いてるのが見ていてそそられた。

ただCG使った潜水艦の魚雷発射とか爆撃機の描写とかは、個人的には余分と思った。まあちょっとしかないシーンだけど。だから余計に。そこだけ安いテレビドラマスペシャルっぽく見えて、本筋のドラマが安心して観れるだけに余計に粗に感じた。ってまあ叩くほどのことでもない。逆にいうとそこしか言うことがないくらい。
いや、でもアランが孤立するあたりの人間ドラマはちょっとフィクション臭さが強く出てたかな。周囲があそこまでアランの仕事に理解がなかったというのは、ちょっと信じがたいし、たった数人の寄せ集めの(軍事についての)素人たちに暗号解読のすべてを任せるというのもあんまりに眉唾もの。

デニストン中佐がゴリゴリの堅物軍人すぎて損な役回り。わかりやすさ優先の脚色なのがありありで、これは見る人によって評価がわかれそうなところ。

すこし前まで英国の最高機密だったこの事柄、事実をすべて知ることは今もできないんだろうけど、ノンフィクションの書籍などを読んだほうが、ドラマとしての脚色部分の見極めができるのだろう。
少年アランを演じてたアレックス・ロウザーはいい演技してたと思う。ジョーン・クラーク演じたキーラ・ナイトレイかわいかった。アランとジョーンの男女関係を超えた友情にはグッとくる。
ところで実在のヒュー・アレグザンダーもあんなにチャラいのか?


「007 慰めの応酬」
BS放送録画。
カジノ・ロワイヤル」の続編らしく、単発で見ると開始してすぐのストーリーが理解不能。が、まあすぐにそこは問題なくなる。筋書や背景はいたってシンプル。でもちょっと説明がザクッとし過ぎてる気はする。劇場で見てたらちょっと細部で?が残ったままになってたと思う。とくにボンドガールのカミーユとの出会いのあたりはなんか勢いだけで進んでた感じ。
あと、ボンドの復讐という動機への理解も不足しているので、感情移入度ゼロのまま淡々と荒ぶるボンドの超人っぷりを見ていくしかない。クレイグのボンドはもはやターミネータ。まあでも2000年以降のスパイアクション映画ってみんなこんなもんかな? M・Iとかボーンとか。
全編にわたって、自分がイメージする007とは違う感じ。(つーてもそんなに007詳しくないですが。あくまで主観的なイメージ)
自分は続編のスカイフォールのほうを先に見ているのだが、そちらのほうがああー007見てるわーって気になった。
イタリア、イギリス、配置、ボリビアと各国をどんどん渡り行き、行く先々で「ド派手に」(「ド派手な」、ではない)アクション、美女との絡みもきっちり押さえて、とりあえず最後まで飽きなく見れる内容です。
悪役は2、3流。バックはでかい組織のようだが、ボンドが直接やりあう相手は正直しょぼい。それでも吹き替えの声が池田秀一氏であるため発言にいちいち謎の説得力が生まれる。池田ボイスのカリスマ性たるや、これいかに。


【書籍】
伊藤計劃記録Ⅰ」
伊藤計劃記録Ⅱ」

上記の映画のうちの数本はこの二冊で取り上げられてたから見たのです。
下のブログのまとめ。

故人です。映画への愛(偏愛。或いは異常な愛情)が尋常ならざるお方です。

 

伊藤さんの生前のモットーにならい、冥福を祈ったりはせず。

ただただ、この方の作品やエッセイに出会えたことに感謝。


【BD(バンデシネ)】
闇の国々
図書館に1巻があり、借りて読む。
現在4巻まで出ているということ。読みたい! が、バンデシネはお手軽価格では購入できない……ぐぬぬ
闇の国々という共通世界の短編集。
エンタメとして単純に面白い、というよりは探求心や想像の楽しみ、あとはアートとしての楽しさがある作品かと。
個人的に謎めいた巨大構造物ってかなり好物なので、それだけでイケる。
80年代の作品ですが、現代の感覚で見ても実験的・野心的な試みがあちらこちらに。

バンデシネというと手放しでおすすめできるのが「ブラックサッド」のシリーズ。
あとは個人的にメビウスの作品を押さえておかないと、と思いながらなかなか手が出てない。
メビウスと言えば「ホドロフスキーのDUNE」もまだ見れてないなー。見たいなー。
あとは完全に余談だが、ホドロフスキーといえば「エル・トポ」。

ウィキ先生の「エル・トポ」のあらすじ見てるとなんかスゲー面白そうなビックリ人間大集合な西部劇に見えて仕方がない。もちろんそれだけの映画ではないので困る。
学生のときに見たっきりだもんなー。もっかい見てみようかな。いやいややめとくべきか。

学生のときといえば、昔、大学のサークルOBに紹介していただいたサンドマンもBDなのかしら、と思っていたらアメコミだったのな。学生のときにはまだ理解しきれていなかった気がするので再読してみたい。

脱線しまくりでスミマセヌ。

*1:正確には第三回十字軍

*2:しかし元老院との確執があったりユダヤ教に制限かけたり(きっとユダヤ教側からしたら弾圧としか見えないだろうなー)いろいろ大変そうだ。実際にバル・コクバの乱なんていうユダヤの反乱もあったらしい。うーんこの人だけでも映画がつくれそうだ。

*3:Wikiではスチュアート・メンジース